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by dirtech

ダイビング・インストラクションという教育サービス-3

ひるがえって、ダイビング・ビジネスにおいて、教育サービスを販売する側とそれを購買する側との関係、教え授ける側と学び授かるものとの関係は、初めから平等で対称的な関係であるとは言い切れない。

教える側と学ぶ側との関係が、強者と弱者の関係であることが教育の要件のひとつでさえある。

生徒ダイバーは、いったんコースに参加すればインストラクターの質を選択することができない。生徒ダイバーは参加したコースの内容となる知識のすべてを熟知し、最初からスキルが出来るわけではない。それができるくらいならコースに参加する必要もない。安全に潜れるようになるか、ならないかはインストラクターの良心の掌中にある。

この不平等な、非対称的な関係では、等価交換による商品交換の本来の透明性は担保出来にくくなる。また教育を授けるインストラクターが、生徒ダイバーから得られる等価の金銭と同等価値を限界の判断基準とすれば、教育の場は荒廃したものになり、その倫理も意味を失うだろう。

等価交換による取引に必要な倫理とは、価格に等しい価値の商品を購買者に渡す誠意と、その商品が持っている性能が正しいものであるという正直さである。もしダイビング・インストラクションが教育サービスという商品と言えるならば、インストラクターの誠意とは、その対価に関わりなく、生徒ダイバーが安全にダイビングを楽しめるようになるまで全力を尽くすという一点にかかる。
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by dirtech | 2010-07-15 14:03 | "快刀乱麻"