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by dirtech

ダイビング・インストラクションという教育サービス-2

ダイビング・ビジネスにおける根幹の商品に、インストラクション・サービス、もう少し大きな視点で言うと「教育サービス」がある、と言うだろう。私も自分が開催するインストラクター開発コースの中で、ダイビング産業が成立するための「4つのE」のなかでも最も重要な、そして核となる「E‐Education」として論ずる。

確かに、生徒ダイバーは認定コース、言い換えればダイビング教育サービスという商品にコースフィという対価を支払う。したがって、インストラクター(販売者)と生徒ダイバー(購買者)、そして教育サービス(商品)というビジネスの要件は整っているのだから、あたりまえじゃないか、と言うだろう。

しかし、それでも私には、「教育はビジネスである」という言い方には少なからず違和感を持つ。その言い方には、交換における重畳的に重なるもう一つの要件を満たしているかどうかを明確に表現できていないからである。

それは、商品交換において販売者と購買者の関係は、互いに対称的な関係であることが大原則でなければならないからだ。両者はお互いに、立場、出自、職業、身分などから自由な関係でなければならない。近代の資本主義経済とそのシステムを採用した世界が大きく成長と進展を遂げたのはこの理由からだ。

もし、この商品と貨幣の等価交換の原則が、上記の関係によって左右されるならば、この等価交換の透明性は極めて歪められたものになるだろう。

その意味において、金で買えないものはない、という「拝金主義」は、立場、出自、職業、身分などに縛られない「貨幣」というものへの絶対的な透明性と信頼性を言い当てたものとして正しい。

販売者がサービスを商品として販売した時、販売者は、購買者が誰であれ、恋人であっても、義理のある恩師であったとしても、他の購買者と平等に扱い振る舞わなければ、ビジネスの継続性は甚だ疑わしいものになる。

また一方で、受け取った貨幣と同価値のある商品を渡せなければ、あるいは、ある貨幣価値のあるサービスを、その価値以下の貨幣との交換を続けていれば、そのビジネスは破綻しかねず、巧妙なギミックや魔法の算術でも使わなければ存続できないとすれば、やがてそのようなことを容認し続ける産業は崩壊しかねない。
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by dirtech | 2010-07-14 13:27 | "快刀乱麻"